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香川県西部、三豊市荘内半島の沖に浮かぶ粟島は人口約200人(8月末現在)、面積3.68平方キロの小さな島で、カキやヒラメなどの養殖が主な産業。歌手藤井フミヤさんのお気に入りの島でもある。
上空から見るとスクリュー型をした地形で、江戸時代には北前船の寄港地として栄えた。明治時代には日本初の海員養成学校が創設され、1987年の廃校まで多くの船乗りを世界の海に送りだした。学校跡地は現在、粟島海洋記念公園として利用されており、今も残る大正時代の洋風校舎は国の登録有形文化財となっている。
瀬戸内海のほぼ中央に位置し、島からの眺めは抜群。北西部の西浜海水浴場から見る夕日は格別で、南西部の城ノ山(222メートル)頂上からは多島美を満喫できる。
また島には浦島太郎伝説が残り、粟島港には竜宮城をイメージした建物もある。
お店・施設情報
【 交通 】 <岡山から>
JRの場合、岡山から瀬戸大橋線特急しおかぜに乗り、詫間駅で下車する。粟島港へは、須田港から定期便が毎日8便運航。運賃は大人330円、子ども170円。マイカーの場合は臨時駐車場を利用する。詫間駅や臨時駐車場から同港へは無料シャトルバスが走る
<島内>
徒歩で移動可能。レンタサイクル(1日500円)もあり、粟島港近くで借りることができる【 施設 】 <買い物>
島民向けの商店が1軒。スーパーやコンビニはない。粟島港付近には飲料水自動販売機が若干ある
<食事スポット>
ベトナム出身のアーティスト、ディン・Q・レが考案した食プロジェクト「PhoUdon & COFFEE HOUSE」。ベトナムの国民的麺料理「フォー」と瀬戸内の名物であるうどんをかけあわせた「フォうどん」と、瀬戸内の郷土料理「いりこ飯」の定食を限定販売。このほか、カフェや宿泊施設など合わせて6店程度ある
<宿泊>
ル・ポール粟島やゲストハウスなど4軒【 その他 】 <お土産>
インド人アーティストのマユール・ワイェダさんの制作している特製ネックレスを、数量限定で販売する予定
<問い合わせ先>
三豊市観光交流課(0875-73-3013)【 会期 】 <時期>
秋
<主な見どころ>
2010年から続く日比野克彦のプロジェクト。新作「種は船プロジェクト」は、種は「人やもの、地域をつなぐ“船”のよう」という発想で造船された「TANeFUNe」で粟島の海岸線を調査する【 作品 】 <前回から継続>
日比野克彦「瀬戸内海底探査船美術館プロジェクト」、エステル・ストッカー「思考の輪郭」、ムニール・ファトゥミ「過ぎ去った子供達の歌」、山田紗子「須田港待合所プロジェクト・みなとのロープハウス」
<今回初>
日比野克彦「種は船プロジェクト」、TARA「TARA」、大小島真木/マユール・ワイェダ「粟島芸術家村」、菊地良太「SOKO LABO」、ディン・Q・レ「ナイト&デイ(人生は続く)/この家の貴女へ贈る花束/PhoUdon&COFFEE HOUSE」、リチャード・ストライトマター・トラン「ヒキコモリ」