紙面連載
-
地域の暮らしを支える公共交通が存続の危機に直面している。地域にとって最適な生活交通に再構築(リ・デザイン)するには何が必要なのか。そのヒントを探る。
-
「株主として資本参加することで地域交通に責任を持ちつつ、JRに必要な意見を申し上げていく」 JR姫新線が東西に延びる真庭市の太田昇市長は2月14日、JR西日本株を取得する意向を表明し、経費1億円を盛り込んだ2024年度当初予算案の発表会見でその意義を説明した。地方...続きを見る
-
1965年4月4日、甲子園の大時計は午後4時を指そうとしていた。乾いた打球音は6万5千人の歓声にかき消され、ホームベース上に土煙がもうもうと舞う。 さかのぼること3時間前、第37回選抜高校野球大会決勝の先発マウンドに岡山東商の平松政次(元大洋)が立った。前日の準決...続きを見る
-
2024年パリ五輪・パラリンピックに向けて、各競技で代表争いが本格化している。岡山ゆかりのトップアスリートを追う。
-
1年間にわたり、延べ20カ国以上を1人で転戦した。「全てが新鮮で楽しかったですよ」。言葉や食事、長距離移動、入国に伴うトラブル…。常人ならストレスを感じる障壁を、ポジティブに受け入れられるのが久常涼(SBSホールディングス)だ。 昨年9月、一躍時の人となっ...続きを見る
-
「楽しさは人に届け、自分に返ってくるもの。楽しむことに罪はない。人生どんな困難があっても楽しむことを忘れないでほしい。そのために僕はいつも全力を尽くしている。お客さんに笑ってもらい、感動を心に残せたら、何よりうれしい」 チャーリー(本名・竹内誠二)さん=岡山...続きを見る
-
少子化を背景に、今夏の北海道インターハイ(全国高校総体)から部員不足の複数校による「合同チーム」の出場が可能になった。岡山では予選を兼ねた県高校総体に5競技7チーム(19日現在)がエントリー。門戸開放を歓迎し、全国を狙うチームもある。 「インターハイを目指せること...続きを見る
-
備中エリアの倉敷、総社、笠岡、高梁市には「一輪の綿花から始まる倉敷物語」「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間(北前船寄港地)」「『桃太郎伝説』の生まれたまち」「『ジャパンレッド』発祥の地~弁柄と銅の町・備中吹屋~」「知ってる!? 悠久の時が流れる石の島~海を越え、日本の礎を築いた せとうち備讃諸島~」という、全国的にも珍しいとされる五つの日本遺産のストーリーがある。日本遺産を構成する文化財にあらためてスポットを当て、地域の魅力や歴史を伝える。
-
赤色顔料ベンガラで塗り込まれた格子、赤土の壁、赤銅色の石州瓦―。標高約500メートルの山里に赤褐色の町家が数百メートルにわたって連なる光景は圧巻だ。 近世以降、銅山とベンガラで繁栄した高梁市吹屋伝統的建造物群保存地区。2020年6月に認定された日本遺産「『ジャパン...続きを見る
-
タイトル通算80期など圧倒的強さで昭和棋界に君臨した大山康晴15世名人(1923~92年)は、今年が生誕100年。節目を機に、名勝負の舞台や普及で足を運んだまちなど全国のゆかりの地を訪ね、将棋を愛し、将棋に愛された人生を振り返ります。
-
大山康晴15世名人=倉敷市出身=は、棋士として数々の記録を打ち立てた。 名人通算18期、タイトル連続獲得19期、タイトル戦連続登場50期などは、今なお歴代1位。棋界では「ただ1期の獲得でも勲章」と言われることを思えば、大山名人がいかに圧倒的な存在だったかが分かる。...続きを見る
-
地場企業では、脱炭素に向けた取り組みが結構進んでいると感じている。 そのメインとなるのが省エネと省資源。工場の屋根に太陽光パネルを設置したり、リサイクルの促進で資源を循環させて何度も活用したり、物流を効率化して燃料の使用量を減らしたりするなど、さまざまな動きが出て...続きを見る
-
立春を過ぎ、2月も後半に入ると、日差しが随分と明るくなります。空気はまだ冷たいけれど、春はもうすぐそこです。今回は、今の時季限定のフレッシュなお酒、十八盛酒造(倉敷市児島田の口)の「十八盛 純米しぼりたて」に、「菜の花と海苔のナムル」を合わせます。渋みと苦みの利いた大人の...続きを見る
-
人材確保は企業の命運を握るだけに、熾烈(しれつ)な争奪戦となっている。 今月1日、2025年春に卒業予定の大学3年生らを対象にした会社説明会が解禁され、就職活動が本格的に始まった。企業の採用意欲は高く、学生優位の売り手市場が続いている。 第2次ベビーブーム...続きを見る
-
心に残る風景、脈々と継いできた伝統行事、自然に育まれた味覚。地域に根差し、活性化に汗を流す人々など、まちの「宝」を紹介する。
-
浅口市と岡山県矢掛町にまたがる標高約370メートルの竹林寺山。山頂付近には東アジア最大級の光学赤外線反射望遠鏡「せいめい」を備える京都大岡山天文台(同市鴨方町本庄)など多くの観測施設が立ち並ぶ。さかのぼること約200年前。今と同じように浅口から夜空を見上げ、観測に情熱を燃...続きを見る
-
霜降り肉のとろけるような食感が特徴で、今や海外でも「wagyu」として人気を集める和牛。そのルーツは岡山にある。江戸期の1830年代に新見市神郷地区で生まれた「竹の谷蔓(つる)」。優良な和牛の系統(蔓)で国内最古とされ、岡山県をはじめ全国各地のブランド牛につながる。その一...続きを見る
-
「今は再挑戦する立場。現職時代より身軽になったフットワークを生かし、少しでも早く浸透させたい」 衆院小選挙区「10増10減」の区割り見直しに伴い、新岡山2区の立憲民主党公認予定者となった元衆院議員。今月24日、新たなエリアとなった岡山市南区での街頭演説を終え、取材...続きを見る
-
瀬戸内海が危機にさらされている。ふるさとの「里海」で起きているさまざまな異変を警告として捉え、自然と人の共生について考える。
-
瀬戸内海を舞台に、自然と人の共生について考える連載企画「里海からの警告 豊かな循環へ」(1~6月、計45回)は、地球温暖化や海水の貧栄養化といった環境の変化が生態系にもたらす影響を探った。本紙記者とカメラマンは潜水取材を通して魚介類のすみかとなっている人工魚礁や海草のアマ...続きを見る
-
皆さんから寄せられた力作のうち、佳作以上の優秀作品を紹介します。月1回更新。
-
「読者の写真コンテスト」も新年を迎え、初詣や寒稽古、二十歳の集いや雪景色…といった新春ムードにあふれる力作578点が寄せられました。中でも岡山市の後楽園で行われたタンチョウの放鳥は4年ぶりということもあって、多くの方が題材にしていました。 まだまだ寒い日は続きそう...続きを見る
-
平成最悪の水害となった2018年7月の西日本豪雨。岡山県内の被害実態や生活再建への動きなどをリポート、検証する。
-
西日本豪雨の発生から1年。岡山県内で最大の被害を受けた倉敷市真備町は復興の途上にある。山陽新聞は被災直後からビデオカメラを付けた自転車を走らせ、この町の姿を記録してきた。過去の映像と比較しながら「真備の今」を伝える。 ■「明るい…」違和感 梅雨入り前の6月1...続きを見る
-
西日本豪雨の被災者を取り巻く現状や課題を浮き彫りにし「一人も取り残すことのない支援」の在り方を考える。
-
被災者支援制度は、1995年の阪神大震災から比べると、それなりに充実したとは思うが、十分に整備されたとまでは言い切れない。それ以前に、被災者が制度を使い切れているのかどうかという「そもそも論」に到達する。 被災者支援は、いくつもの法制度を根拠とし、国や自治体、民間...続きを見る