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ロシア、戦利品の欧米兵器を展示 戦勝記念日へ成果誇示

 モスクワの戦勝記念公園で、ウクライナ側から奪った戦闘車両を見物する市民=25日(共同)
 モスクワの戦勝記念公園で、ウクライナ側から奪った戦闘車両を見物する市民=25日(共同)
 ウクライナ侵攻後にロシア軍が前線で破壊し奪い取ったウクライナ側の戦闘車両などが、モスクワ市内の戦勝記念公園で展示されている。対ドイツ戦勝記念日の5月9日を控えて祝賀ムードが高まる中、戦果をアピールする狙いとみられる。米欧が供与した車両などに市民が集まっている。

 公園では今月下旬、米国がウクライナに供与した歩兵戦闘車ブラッドレーやドイツ供与のマルダーなど車両20台弱が並び、市民が眺めたり携帯電話のカメラで撮影したりしていた。国防省によると、5月1日から1カ月間は12カ国で製造された30台以上が展示される。

 同様の展示は侵攻が始まった2022年以降、モスクワ郊外で開催される軍事技術展示フォーラムの会場で行われてきたがモスクワ市内では初めて。一方、ウクライナ側も破壊したロシアの戦車などを首都キーウ(キエフ)で展示し、ロシアの攻撃に耐える市民を鼓舞してきた。

 政府機関紙ロシア新聞によると、軍事専門家は、敵の兵器の構造を分析し弱点を見つけたり、自国の兵器改良に役立てたりできると指摘する。

(2024年04月29日 06時31分 更新)

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