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チア世界選手権で2連覇の快挙 環太平洋大と創志学園高ダンス部

トロフィーなどを手に笑顔を見せる環太平洋大ダンス部員
トロフィーなどを手に笑顔を見せる環太平洋大ダンス部員
ポーズを決める創志学園高ダンス部員
ポーズを決める創志学園高ダンス部員
 国内屈指のダンス強豪校として多くの大会で実績を残している環太平洋大と創志学園高(いずれも岡山市)のダンス部。それぞれ日本代表として出場した「第11回チアリーディング世界選手権」(昨年11月、群馬県)で系列校そろって2連覇を飾る快挙を成し遂げた。両校の部員らは熱演を振り返り、一層の研さんを誓っている。

 環太平洋大はドイツやフィリピンなど各国・地域代表6団体が争うチアダンス部門に14人で出場。統制の取れた動きによる「集団美」とジャンプやターンを多用した難易度の高い演技を披露した。

 練習では、ジャンプの高さや開脚の角度といった技の完成度、指先のしなやかさ、場面ごとの表情の変化などを意識。本番直前までジャンプやターンを増やし、演技構成の試行錯誤を重ねた。「パワーやパッションがある海外チームに対し、力強さと美しさを両立させたのが功を奏した」と小澤尚子監督は分析する。

 「先輩から連覇を引き継げてうれしい」と当時部長を務めた4年難波歩花さん(22)。次期部長の3年井上幸美さん(21)は「大学でチアダンスを始める人も多い。思いやりのある温かいチームにし、3連覇につなげたい」とする。

 創志学園高はアクロバティックな動きが特徴のアーバンチアダンス部門に16人で挑み、4団体のトップに立った。ヒップホップやロック、叙情的な表現力が問われるリリカルなど多彩なジャンルを得意とするメンバーがそれぞれの個性を発揮し、ストーリー性を高めた飽きさせない構成で栄冠を引き寄せた。

 振り付けは部員が考え、ユーチューブのいろいろなダンス動画を参考に工夫。平井桂子監督は「前回と全く違うアグレッシブな雰囲気にし、幅広い表現力を示した」と語る。

 「初めて大会作品を作ったので優勝できてほっとした。支えてくれる人に恩返しができるよう、今後の大会でも全国優勝を目指す」と部長の2年森本莉加さん(17)。副部長の2年板倉心寧さん(17)も「良い環境で踊れることに感謝し、どの大会でも満足のいく演技を披露したい」としている。

 世界選手権は2年に1度だが、新型コロナウイルスの影響で前回大会は2019年。今回は18カ国、地域が参加した。環太平洋大はダブルス部門でも3年井上幸美さん(21)と2年市川凜さん(20)が2位に輝いた。

(2024年03月26日 12時16分 更新)

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