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創業経緯や矢掛出店計画語る モンベル会長講演 800人聴講

創業の経緯などについて話す辰野会長
創業の経緯などについて話す辰野会長
 岡山県矢掛町の合併70周年記念式典に合わせ、アウトドア用品大手「モンベル」(大阪)の創業者・辰野勇会長が23日、やかげ文化センター(同町矢掛)で講演し、創業までの経緯や同町への出店計画について語った。

 登山家でもある辰野会長は、小学生時代は病弱で学校行事の登山に参加できなかったことがコンプレックスだったといい、健康になった中学生から登山をするようになり、高校1年生の時に読んだ本がきっかけで本格的にのめり込んだとした。

 今でも山に登る理由について「人生は居場所探しの作業で、居心地が良く収まりが良い場所を探すことだ。私にとってその場所は山だった」と述べた。

 山に関わる仕事で生きていきたいと思い、当時は登山道具が粗悪で高価なものが多かったことから、1975年に28歳でモンベルを創業したと説明した。

 同社は、アウトドア活動で地域づくりに貢献する包括連携協定を2022年8月に同町と締結。町中心部の小田川河川敷に親水広場やオートキャンプ場などを整備する「かわまちづくり事業」の指定管理候補者にも選ばれており、辰野会長は「(事業が完了する)2年後(26年)に矢掛にもモンベルができる」と述べ、新店舗を計画していると報告した。

 講演は、町内外の約800人が聴講した。

(2024年04月26日 15時12分 更新)

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