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障害者手帳ひも付け誤り51件 県マイナンバー点検 閲覧形跡なし

障害者手帳とマイナンバーのひも付けにミスが判明し、謝罪する岡山県の幹部ら
障害者手帳とマイナンバーのひも付けにミスが判明し、謝罪する岡山県の幹部ら
 岡山県は29日、障害者手帳とマイナンバーのひも付けに51件の誤りがあったと発表した。いずれもマイナンバーカード取得者向けサイト「マイナポータル」で他人の手帳情報が閲覧可能な状態となっていた。実際に閲覧された形跡はなく、個人情報の流出はないとしている。国が全国の自治体に総点検を指示したのを受けて調査を進めていた。

 岡山県によると、誤りの内訳は身体障害者手帳40件、療育手帳6件、精神障害者保健福祉手帳5件で、手帳番号や障害名、障害程度といった情報が他人にひも付けられていた。氏名や生年月日、住所などは含まれず、他人が閲覧した履歴は残されていない。

 事務を担う県や市町村の職員が、申請書に間違ったマイナンバーが記載されていたのに確認を怠ったり、申請者の保護者のマイナンバーを誤ってシステムに入力したりしたのが原因で、いずれも判明した時点で修正したという。

 県はマイナンバーの入力時に複数の職員で確認するといった対策を講じる方針で、「関係者に迷惑と心配をかけたことを深くおわびしたい」としている。

 マイナンバーを巡っては全国でひも付けミスが相次いだのを受け、国が6月、自治体側に点検を指示。結果を11月末までに報告するよう求めている。

(2023年11月29日 12時33分 更新)

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