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JR東海が検証結果を報告 台風ダイヤ混乱で、国交省に

 JR名古屋駅の新幹線改札前で再開を待つ乗客ら=8月
 JR名古屋駅の新幹線改札前で再開を待つ乗客ら=8月
 JR東海は8日、8月の台風7号などの影響で東海道新幹線のダイヤが乱れたことに関する検証結果を取りまとめ、国土交通省に報告した。運行管理や情報発信に課題があったとし、適切に状況を把握して利用者に知らせるための再発防止策を示した。

 JR東海によると、東海道・山陽新幹線の直通運転を取りやめたことは適切だったが、影響で8月16日夜から新大阪駅に列車が滞留。近くの車両基地に収容できる列車本数の把握が不十分で、翌17日の上り始発の準備が遅れた。

 また17日は遅れや運休が発生する可能性があるのに情報発信が始発直前になるなど、タイミングや内容に問題があった。

 再発防止策として、運行や滞留の状況全体を把握する担当者を決め、基地の車両数が許容量を超えそうな場合は京都駅や米原駅も利用して列車を退避させる。また運行の見通しを厳しく見積もって明確に示すなど適切に情報発信する。

(2023年09月08日 17時58分 更新)

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