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華やか 明治から平成のひな人形 矢掛、郷土美術館でまつり

現在とは男びなと女びなの並びが逆の大正期のひな飾り(手前右)
現在とは男びなと女びなの並びが逆の大正期のひな飾り(手前右)
 「やかげ郷土美術館のひなまつり」が岡山県矢掛町矢掛の同美術館で開かれている。町内産の赤松をふんだんに使った落ち着いた雰囲気のロビーを、明治期から平成までのひな人形10組が華やかに彩っている。24日まで。

 初めて企画し、地域に呼びかけ集めた。旧矢掛本陣(同所)の石井家本家より分家した近くの石井醤油(しょうゆ)店からは明治、大正期の2点を展示。当時の宮中での習わしに従って、男びなと女びなの並びが現代とは逆で、男びなが向かって右に置かれているなど時代ごとの違いが楽しめる。

 8段ある昭和の大型のものや、金蒔絵(まきえ)を施した平成の豪華な飾りも。同美術館は「人形の表情や衣装、婚礼道具など、どれも特徴がある。ゆっくり見てほしい」としている。

 午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。月曜休館。無料。問い合わせは同美術館(0866ー82ー2110)。

(2024年03月01日 19時13分 更新)

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