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RVR 国内向け生産4月にも終了 三菱自水島、海外向けは継続

水島製作所で製造している「RVR」
水島製作所で製造している「RVR」
 三菱自動車(東京)が、水島製作所(倉敷市水島海岸通)で製造する小型スポーツタイプ多目的車「RVR」の国内向け生産を4月にも終了する方針であることが14日、分かった。同製作所で造る唯一の普通車だが、販売が伸び悩んでいた。北米では根強い需要があり、輸出用の生産は続けるとみられる。

 RVRは1991年に初代が登場し、現行タイプは2010年に投入。当初は岡崎製作所(愛知県岡崎市)で生産し、17年に水島製作所に移管された。三菱自の世界販売台数の2割弱を占める主力車種だったが、近年は他メーカーとの競合などで低迷。23年は生産台数5万2215台に対し、国内販売は1373台、海外販売は4万7854台だった。

 同製作所に部品を供給する岡山県内のメーカーによると、RVRの国内向け生産計画は4月分までしかなく、「海外向けが残るのでサプライヤーへの影響は少ないが、心情的には寂しい。RVRに代わる車を水島で造ってほしい」とする。

 水島製作所はRVRのほか、軽自動車の「デリカミニ」や軽タイプ電気自動車の「eKクロスEV」など9車種(派生車除く)を生産している。

(2024年02月14日 19時41分 更新)

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