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コトセン 新社屋で業務を開始 働きやすい職場へ事務空間3倍に

コトセンの新社屋。事務スペースを広げ、労働環境を改善させた
コトセンの新社屋。事務スペースを広げ、労働環境を改善させた
 デニム加工のコトセン(倉敷市児島下の町)は新社屋を隣接地に整備し9日、業務を始めた。事務スペースが手狭で老朽化していたため、新築によりスペースを広げて働きやすい職場づくりにつなげる。

 旧本社兼工場の西隣で、自社の駐車場や資材置き場として使っていた約1300平方メートルを購入(一部賃借)。木造平屋300平方メートルを建てた。事務スペースを約3倍に拡大し、会議室やカフェ風休憩室も設けた。昨年5月に着工していた。投資額は約1億3千万円。

 近く屋根に太陽光発電パネルを並べ、工場の消費電力の約2割を再生可能エネルギーで賄う計画。旧本社の事務スペースは、自社製品のショールームに改装する。

 同社は、デニムを中心に表面のけば立ちを焼き取ったり縮みを防いだりする生地の最終仕上げ「整理加工」を手がける。国内の生地メーカーを通じて海外の高級アパレルブランドなどと取引がある。海外ブランドは原材料調達先にも良好な労働環境などを求めており、コトセンに対しても定期監査を実施。同社は取引先に加え、働き手にも選ばれ続けるため新社屋の整備に踏み切った。

 渡辺将史社長は「社員のモチベーションや事業の継続性につながる投資。職場環境の改善により、成長を図りたい」と話している。

(2024年01月09日 16時01分 更新)

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