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すす払い迎春準備、吉備津神社 御釜殿や国宝本殿を掃き清める

竹ザサを使って御釜殿のすすを払う神職ら
竹ザサを使って御釜殿のすすを払う神職ら
 岡山市北区吉備津の吉備津神社で28日、年末恒例のすす払い神事があった。釜から出る音で吉凶を占う「鳴釜神事」が行われる御釜殿や国宝の本殿などを掃き清め、新年を迎える準備を整えた。

 御釜殿では白装束の神職ら約10人が長さ5メートルほどの竹ザサで天井や壁、柱などを払った。床に舞い落ちたすすやほこりは、ほうきで掃き集め、布で拭き取っていった。本殿でも、ススキの穂に山鳥の羽根を付けたほうきやお神酒入りの水でぬらした白布で清めた。

 神職の西原秀行さん(28)は「新型コロナウイルスの5類移行で遠方の参拝客が戻りつつある。来年が平和で穏やかな年となるよう願って清掃した」と話した。

 同神社では元日に「初釜神事」、3日に無病息災を願う「矢立の神事」が行われる。

(2023年12月28日 11時30分 更新)

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