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洗練された所作 茶の湯の魅力堪能 最上稲荷・鑽仰茶会に2500人

献茶式で茶をたてる速水流家元の速水宗匠(中央)
献茶式で茶をたてる速水流家元の速水宗匠(中央)
 最上稲荷(岡山市北区高松稲荷)で12日、「第45回鑽仰(さんごう)茶会」(最上稲荷総本山奉賛会主催)が開かれ、岡山県内外の愛好者ら約2500人が茶の湯の魅力を堪能した。

 本殿であった献茶式では、速水流家元の速水宗燕宗匠が濃茶と薄茶をたて、稲荷日應(にちおう)山主がそれぞれ本尊に奉納。静寂に包まれる中、出席者は家元の洗練された所作に見入った。

 自身も速水流門下生という女性会社員(50)=広島市=は「とても厳かな雰囲気で、清らかな気持ちになった。間近で美しい所作を拝見し、学ぶことが多かった」と話していた。

 境内には速水流をはじめ、裏千家、表千家流、煎茶一茶庵、菩提仙唐流の5流派が茶席を設け、来場者をもてなした。

 鑽仰茶会は本殿の落慶を記念し、1980年から開かれている。

(2024年05月12日 16時04分 更新)

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