打ち上げに失敗した国産新型のH3ロケット1号機を巡り、文部科学省の有識者会合は26日、最終的に、直接原因を2段目ロケットのエンジン点火装置のショートや過電流による制御装置の損傷など三つに絞り込んだ。原因を踏まえ「全てに対策を打つことで2号機以降の再発を防止することが妥当」とする報告書を取りまとめた。
背後要因として、これまでのH2Aロケットの打ち上げ実績を重視し、H3で共通して使用している装置に不具合がないかどうか、立ち戻る観点での開発に至らなかったことなどを指摘した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは報告書を踏まえた対策を取り、2号機の早期打ち上げを目指す。
H3の1号機は3月7日、鹿児島県の種子島宇宙センターから離陸後、2段目ロケットのエンジンが点火せず、指令破壊された。
JAXAは1号機の失敗を踏まえ、2号機以降では電気系統の対策を強化する。H3は運用性向上やコスト低減のために電気系統が複雑になっており、より専門性の高い電気系エンジニアを開発陣に確保する。
背後要因として、これまでのH2Aロケットの打ち上げ実績を重視し、H3で共通して使用している装置に不具合がないかどうか、立ち戻る観点での開発に至らなかったことなどを指摘した。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは報告書を踏まえた対策を取り、2号機の早期打ち上げを目指す。
H3の1号機は3月7日、鹿児島県の種子島宇宙センターから離陸後、2段目ロケットのエンジンが点火せず、指令破壊された。
JAXAは1号機の失敗を踏まえ、2号機以降では電気系統の対策を強化する。H3は運用性向上やコスト低減のために電気系統が複雑になっており、より専門性の高い電気系エンジニアを開発陣に確保する。
(2023年10月26日 12時19分 更新)