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ロシア国連大使、いら立ち隠さず 議長国アルバニアと応酬

 20日、国連安全保障理事会の会合で発言するロシアのネベンジャ国連大使=米ニューヨーク(タス=共同)
 20日、国連安全保障理事会の会合で発言するロシアのネベンジャ国連大使=米ニューヨーク(タス=共同)
 【ニューヨーク共同】「なぜウクライナ大統領が優先されるのか」。20日の国連安全保障理事会の会合で、参加国として最初の発言をゼレンスキー大統領に認めた議長国アルバニアに対し、ロシアのネベンジャ国連大使はいら立ちを隠さず、議長との間で10分以上も非難の応酬となった。ゼレンスキー氏は表情を変えずに見守った。

 会合冒頭、議長を務めたアルバニアのラマ首相がゼレンスキー氏に演説を許可。ネベンジャ氏は、首脳級が出席しているほかの国が先に発言すべきだと主張し「議長国が安保理をゼレンスキー氏の独り舞台にしようとしている」と不満を口にした。

 ラマ氏は事前に演説順を案内しており、規則や慣例からも逸脱していないと反論。ネベンジャ氏から「議長国の汚点になる」と責められると、「ロシアが戦争をやめればゼレンスキー氏が発言することもない」と不快感をあらわにした。

 ネベンジャ氏が発言を求める際、目の前にあるロシアの国名が書かれたプレートを鉛筆でたたいた場面もあり、険悪な雰囲気が広がった。

(2023年09月21日 10時09分 更新)

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