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作業用ディスク容量の不足が原因 トヨタ障害、14工場停止

 愛知県豊田市のトヨタ自動車堤工場の入り口に掲げられた同社のロゴマーク=2020年4月
 愛知県豊田市のトヨタ自動車堤工場の入り口に掲げられた同社のロゴマーク=2020年4月
 トヨタ自動車は6日、車両を組み立てる国内全14工場の停止につながった先月末のシステム障害について、データの整理作業中にディスク容量が不足し、エラーが発生したことが原因だったと発表した。

 トヨタによると、障害は8月27日に実施した定期のシステム保守作業に伴い発生した。データベースにたまったデータの削除と整理を行っている際に作業用ディスクの容量が不足。エラーが生じシステムが停止した。バックアップ機でも同様の障害が発生したため切り替えができず、29日の工場停止につながった。

 トヨタは再現検証を実施して原因を特定し、サイバー攻撃による障害ではなかったことを確認した。「今後は保守作業の手順見直しを行い、再発防止に向けた取り組みを強化する」とのコメントを出した。

 障害はトヨタが取引先に部品を発注するシステムで発生し、国内14工場28ラインが稼働を停止。暫定的にシステムを立ち上げ8月30日に生産を再開していた。

(2023年09月06日 13時28分 更新)

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