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女性の悩みに異業種連携 組織づくりや商品に活用

 「タブーを自由にラボ」で女性の課題を書き出す参加者ら=6月、東京都千代田区
 「タブーを自由にラボ」で女性の課題を書き出す参加者ら=6月、東京都千代田区
 化粧品大手ポーラは、月経や出産、更年期など女性が仕事と両立する際の課題に対応するため、企業間で連携して、組織づくりに役立てるプロジェクト「タブーを自由にラボ」を進めている。業界を超えた15社程度が参画しており、女性の健康に関わる悩みを技術で解決する「フェムテック」のサービスや商品開発にもつなげたい考えだ。

 ラボには、日立製作所やソフトバンク、キユーピーなどから、人事や女性活躍推進の担当者らが参加。5月から9月まで月1回のペースで開き、「月経の影響」や「妊娠・出産、不妊治療、卵子凍結」「ヘルスリテラシーの教育」などのテーマに分かれ課題を共有する。

 6月のラボでは、女性約30人が活発な議論を交わしていた。「高齢出産で子育てと介護、管理職への昇進が一気に押し寄せたが、根性で乗り越えるしかない」や「企業でのキャリアサポートの中に健康の視点が抜け落ちている」など、厳しい現状を指摘する声が出て、解決策を話し合った。

(2023年08月17日 16時16分 更新)

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