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蒸気のヒ素、基準2700倍 北海道・蘭越、過去最高値

 蒸気が噴出している現場周辺で、一部が変色した森林=10日、北海道蘭越町(三井石油開発提供)
 蒸気が噴出している現場周辺で、一部が変色した森林=10日、北海道蘭越町(三井石油開発提供)
 北海道蘭越町で資源調査の掘削作業により蒸気が噴出している問題で、調査主体の三井石油開発(東京)は17日、現場で16日に採取した蒸気から飲料水の基準の2700倍に相当するヒ素が検出されたと発表した。これまでで最も高い値。

 また同社は17日、現場周辺の水について、約1キロ離れた井戸へパイプラインを使って送水を始めたと明らかにした。地中に戻すことで、影響を防ぐ目的という。

 これまでは敷地外へ排水し、北海道から止めるよう指導を受けていた。17日も排水は続いているが、今後送水量を増やすとしている。

 噴出現場付近の森林が約7・5ヘクタールの範囲で変色していることも判明した。

(2023年07月17日 20時47分 更新)

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