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蒸気噴出で基準318倍ヒ素検出 北海道・蘭越町、2人が体調不良

 地熱発電の資源量調査現場で噴出する蒸気=5日、北海道蘭越町
 地熱発電の資源量調査現場で噴出する蒸気=5日、北海道蘭越町
 北海道蘭越町の地熱発電の資源量調査中に蒸気が噴出し、2人が体調不良を訴えた問題で、調査を実施した三井石油開発は7日までに、噴出現場周辺の水たまりで採取した水から高濃度のヒ素が検出されたと発表した。1リットル当たり最大15・9ミリグラムで、農業用水の基準の318倍、飲料水の基準の1590倍に相当する。

 同社によると、飲用や農業用水には使われていないが、噴出した蒸気にもヒ素が含まれている可能性があるとして、近隣住民に注意を呼びかけ、蘭越町や消防と対応策を協議している。

 6月29日に蒸気が噴出。現場に弁当を配達した女性が硫化水素中毒で一時入院し、町民1人が体調不良を訴えた。

(2023年07月07日 12時37分 更新)

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