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備後一宮吉備津神社 火災から守れ 福山・芦品消防署と住民ら訓練

本殿のそばで放水する訓練参加者
本殿のそばで放水する訓練参加者
バケツリレーを行う地元住民
バケツリレーを行う地元住民
 国重要文化財の本殿が修復された備後一宮吉備津神社(福山市新市町宮内)で15日、福山地区消防組合芦品消防署や地元住民ら計180人による消防訓練があった。参加者は地域の宝を守るため、消火手順などを確認した。

 境内の建物や山林が燃え、本殿にも延焼の危険がある―との想定。神社関係者から119番が入ると、地元住民は本殿前でバケツリレーに取り組み、初期消火に当たった。消防団員や署員が駆けつけ、ホースや境内にある放水銃で周囲の山林に向けて放水した。

 村上典秀署長は「署員や住民らが連携し、それぞれの役割を確認できた。地域で親しまれている神社を守っていきたい」と話した。

 現在の本殿は江戸初期の再建と伝わる。老朽化が進んでいたため2019~22年に檜皮(ひわだ)屋根のふき替えや社殿の彩色が行われた。

 訓練は、文化財防火デー(26日)に合わせて毎年実施されているが、22年は新型コロナウイルスの影響で中止だった。

(2023年01月15日 16時03分 更新)

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