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“登り窯”ホットドッグいかが 備前に持ち帰り専門店が誕生

ホットドッグやハンバーガー用にリサイクル素材で制作した“登り窯”
ホットドッグやハンバーガー用にリサイクル素材で制作した“登り窯”
 “登り窯”で焼き上げるのは備前焼ならぬ、ホットドッグ、ハンバーガー!! ー。備前市内にユニークな持ち帰り専門店が誕生した。窯は地場産品の耐火れんがを使い、備前焼作家が設計。地域に根差した新名物を作ろうと地元企業が企画した。

 窯は幅90センチ、奥行き70センチ、高さ54センチ。リサイクルした耐火れんがを積み、外側は備前焼の破片で装飾した。

 登り窯と同じように、まきを燃やす燃焼室を備え、熱風と放射熱で肉を焼く。じか火焼きよりジューシーで、まきに桜の木のチップを交ぜることで独特の風味が加わるという。レタスなどと一緒にパンに挟んだ後、再び窯で温めて提供する。

 製鉄炉などに使われる耐火物の原料を扱う藤田商会(同市三石)が、交流のある備前焼作家松岡誠悟さん(48)=同市=の協力を得て制作。会社の事務所建て替えに合わせ、1月に開店した。

 ホットドッグは、ソースをトマト、カレー、チーズの3種類から選べ各400円。4月26日に発売したハンバーガーは、耐火れんがをイメージした角張ったパティが特徴で500円。

 「地場産業のPRにつながれば」と松岡さん。藤田商会の藤田潤社長(41)は「廃材活用の面白さも感じてほしい。メニューを増やし地域を盛り上げたい」と話す。

 店名は「Re:BRICK(リブリック)」。営業は祝日を除く金曜の午前11時~午後3時。問い合わせは藤田商会(0869―62―1890)。

(2024年05月02日 17時24分 更新)

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