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食品ロス削減 高校生ら実践例学ぶ 13日のシンポ前にオンラインで

流通や販売に適さない食品を有効活用する実践例を報告したワークショップ
流通や販売に適さない食品を有効活用する実践例を報告したワークショップ
 山陽新聞社が開催するSDGs×吉備の環(わ)プロジェクト「地域課題に挑む」の第2回シンポジウム(13日)を前に、岡山市内で3日夜、オンラインのワークショップがあり、食品ロス削減がテーマのシンポに登壇する高校生や企業関係者ら約20人が流通や販売に適さない食品を有効活用する実践例を学んだ。

 金光学園高(浅口市)の3年山本伊織さん(17)は、祖父母が栽培する桃の約7割が皮の傷や変色で贈答用に出荷できず、ジェラートに加工してイベントで販売。酒造会社の協力で酒かす入りも生み出しており「多様なアプローチで、食品ロス問題に目を向け続けてもらえるようにしたい」と話した。

 販売されないジャムでグミを試作した山陽学園大(岡山市)の4年金塚優輝さん(21)は食材活用のアイデアが好評だった経緯を踏まえ、20歳前後の「Z世代」が活用法を考え、食材の販売事業者と購入事業者を結ぶ事業プランを提案。「Z世代がSNS(交流サイト)でPRにも協力する」と述べた。

 安全性を確かめた上で賞味期限が近い食品を仕入れ、販売する「ecoeat(エコイート)岡山北店」(同市)、規格外野菜を使ったスープの開発を進める岡山龍谷高(笠岡市)も報告。参加者はこうした活動を継続させていく重要性を確認した。

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 第2回シンポは13日午後2時から、山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町)で開かれる。食品スーパー・ハローズ(本部・岡山県早島町)の協力で販売されない菓子、鏡餅の配布もある。持ち帰り用のエコバッグなど持参。申し込みは特設サイトから。聴講無料。

(2024年04月04日 19時46分 更新)

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