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アブレイズ通信(5)新シーズンスタート 7月にはフィリピンで慈善大会

アブレイズ通信(5)新シーズンスタート 7月にはフィリピンで慈善大会

 新シーズンがスタートしました。今年度は新人選手7人を加え、総勢23人で臨みます。コーチ2人がフィリピンのプロチームの指導に行ったり、コーチ、トレーナーが一人ずつ加わったりとスタッフも新たなチャレンジをしています。また、マレーシアバレーボール協会と連携協定を締結したり、企業と連携して子どもたちの活躍の場「バレーボール大会」を開催したりとさまざまな活動に取り組みます。

 「2023-24 V.LEAGUE DIVISION3 WOMEN優勝祝賀会」を3月30日、倉敷アイビースクエアで開催しました。優勝が2月25日に決定してから企画したにもかかわらず、総勢110人以上の方々に参列していただきました。岡山県スポーツ協会の越宗孝昌会長のごあいさつから始まり、選手紹介と歓談の後、新しく完成したアブレイズのテーマソングを披露しました。

 「REDZ」さんが作詞作曲してくださり、アブレイズの想いがあふれています。「Spotify」「Apple Music」などでぜひ聴いてみてください。祝賀会ではご本人が生歌を披露してくださり、会場は熱い気持ちに包まれました。応援してくださるみなさんと今シーズンも優勝を目指して頑張りたいと改めて思わせてもらえた最高のひとときでした。

フレッシュな7人紹介


ポーズをとる新人選手ら
ポーズをとる新人選手ら

 ここで、新人選手7人を紹介したいと思います。(下段はポジション、身長、出身大学・高校、出身地の順)

背番号6:森本 寛子(もりもと ひろこ)22歳
アウトサイドヒッター/170cm/筑波大学/石川県出身

背番号12:吉田 優菜(よしだ ゆうな)22歳
セッター/165cm/大阪国際大学/大阪府出身

背番号17:滝尾 心(たきお こころ)22歳
ミドルブロッカー/173cm/武庫川女子大学/大阪府出身

背番号20:辻 恵之(つじ あやの)22歳
アウトサイドヒッター/165cm/大阪国際大学/大阪府出身

背番号21:杉浦 由奈(すぎうら ゆきな)22歳
セッター/162cm/志學館大学/愛知県出身

背番号22:土居 穂乃和(どい ほのか)18歳
ミドルブロッカー/173cm/誠英高等学校/愛媛県出身

背番号23:権藤 真美(ごんどう まみ)22歳
ミドルブロッカー/175cm/大阪体育大学/香川県出身

 どの選手たちも熱い気持ちをもって入団しました。アブレイズのクラブ理念「誰もの心に燃やし続ける情熱を!」に沿ったプレーヤーとなり、活躍してくれることを期待しています。

各地でバレーボールの楽しさ伝えたい


昨年の遠征でお世話になったフィリピンでチャリティー大会を計画している
昨年の遠征でお世話になったフィリピンでチャリティー大会を計画している

 今シーズンは7月にフィリピンでチャリティー大会の開催を計画しています。倉敷アブレイズが主催し、昨年フィリピンで爆発的な人気を得られたことの恩返しと、地元の貧しい子どもたちに少しでも支援をさせていただきたい一心で開催を決意いたしました。大会でのチケット収入の一部を現地の孤児院に寄付させてもらいます。

 昨年のネーションズリーグでも使われた収容人数1万人の「Phil Sports Arena」で行う予定です。フィリピンのプロチーム2チームを招待することになっています。大会後、孤児院を訪問させていただき、お菓子やおもちゃなどのプレゼントも計画しています。

 地元の貧しい子どもたちは、服も靴も履いておらず、毎日食べるものにも困っています。残飯をあさって出てきた、食べ残しのチキンをもう一度油で揚げて食べたり、弟をおんぶして割れたガラス片の上を裸足で歩いて都会に出ていき、信号待ちの車にノックをしてお金を紙コップに入れてもらったりして、生活しています。
選手たちからお菓子をもらって喜ぶフィリピンの子どもたち
選手たちからお菓子をもらって喜ぶフィリピンの子どもたち

 ひとたび雨が降ると、道路はあっという間に冠水してしまいます。その水を使って体を洗ったり、遊んだりしています。私がケンタッキーで食事をしていると、3人兄弟の10歳くらいのお兄ちゃんが上半身裸、裸足で近くに寄ってきて、私が食べているチキンを指さしてきます。その子どもは英語もタガログ語も話すことができないので、ジェスチャーだけでコミュニケーションを取りました。

 そのチキンをあげると、近くにあった紙ナプキンで包んで弟たちに持って帰って店の外で仲良く食べていました。チキンが辛かったのか、もう一度店に入ってきて水が欲しいといったようなジェスチャーをしたので、お水もあげました。「thank you」という言葉を教えてあげると、きちんとお礼を伝えてどこかへ行ってしまいました。

 このような境遇の子どもたちにも、バレーボール、スポーツの魅力を伝えたいと思います。大会後、孤児院を訪問したときに一緒にバレーボールで遊んで、少しでも「バレーボール楽しいな」と思ってもらえたらうれしいです。そして、この大会が成功するよう、準備も練習もチーム全員で取り組んでいきたいと思います。

 今年度は「V.LEAGUE」も大きく変わります。2年目も良い成績を残せるように努力してまいります。地域のみなさまに応援していただき、倉敷市、岡山県、さらにバレーボール界のさらなる盛り上がりにつながる活動をしていきます。今シーズンも応援どうぞよろしくお願いいたします。

アブレイズ通信(5)新シーズンスタート 7月にはフィリピンで慈善大会

田丸正一郎(たまる・しょういちろう) 1991年生まれ。井原市出身。金光学園高、岡山大を経て、男子バレーボールチーム・兵庫デルフィーノでリベロとしてプレーした。2022年4月から倉敷アブレイズのコーチを務めるほか、広報や営業、チームの運営なども担当している。

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(2024年04月08日 11時19分 更新)

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