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食品ロス削減の方策探る 4月13日、岡山でシンポ

 日本人は1人当たり、年間42キロの食べ物を捨てている―。国内の食品ロスの現状はこんな数字で示されており、山陽新聞社は4月13日、食品ロス削減をテーマに開く「SDGs×吉備の環(わ)プロジェクト『地域課題に挑む』」の第2回シンポジウムで参加者とともに削減への方策を探る。

 国によると、国内の食品ロス量は2021年度、製造や流通、外食といった事業段階で279万トン、家庭で244万トンの計523万トン。国は30年度までにさらに約30万トンの減少を目標に掲げており、あらゆる場面での削減が急務だ。

 「もったいないをおいしいへ」が副題のシンポジウムでは、20年度に消費者庁の食品ロス削減推進大賞を受賞した食品スーパー・ハローズ(本部・岡山県早島町)の太田光一氏が、フードバンクとの連携による食品活用の取り組みや海外の事例を報告。同社は会場で賞味期限が近づくなどして販売されない食品の配布も予定する。

 真庭あぐりガーデン(真庭市)の木島京子氏は、規格外の農産物をカットして商品化する事業や波及効果を説明。岡山県内を中心に「野菜ソムリエプロ」として活動する三宅八重子氏は、無駄を減らす調理、保存法といった家庭でできる対策を紹介する。削減を目指す高校生や企業も登壇する。

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 シンポジウムは4月13日午後2時~4時、山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町)であり、11日までに「SDGs×吉備の環シンポジウム」の特設サイトか、はがき、ファクス(086―803―8502)に住所、氏名、年齢、職業、電話番号、聴講人数、メールアドレスを明記し、〒700―8634 山陽新聞社「吉備の環シンポジウム」係へ。問い合わせは、吉備の環プロジェクト推進センター(086―803―8091)。

(2024年03月24日 16時00分 更新)

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