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海ごみ削減活動 HPで一元的提供 県調整会議 清掃や講座の発信強化

海ごみ回収活動の情報発信強化などを決めた会合
海ごみ回収活動の情報発信強化などを決めた会合
 岡山県と県内27市町村、経済団体でつくる県海ごみ対策連絡調整会議は21日、瀬戸内海へ流れ込むごみの削減を目指し、県内で開催される一斉清掃活動などの情報を集約してホームページで一元的に提供することを決めた。2024年度に展開する全県統一キャンペーンに合わせ、情報発信を強化する。

 情報発信は、海岸や河川で行われる回収活動のほか、環境講座、パネル展示といった啓発イベントなども対象とする。日程や会場、申込先といった情報を集め、県ホームページ内にコーナーを設けて掲載する。

 県や市町村などの行政が企画する活動だけでなく、NPOや企業といった民間団体が主催する関係行事もできる限り網羅する。終了後には、活動の参加者数やごみの量などの成果を紹介。6月の情報提供開始を目指す。

 清掃活動は多様な主体が企画・運営しており、県が2月23日に岡山市で開いた「海ごみ・プラごみ削減フォーラム」でも「一人でも多くのボランティアに参加してもらうため、情報の集約と分かりやすい発信が必要」などの指摘があった。

 構成団体が岡山市内で会合を開いて決定した。ほかに全市町村が年に1回以上ごみ回収などに取り組む全県統一キャンペーンの名称を「おかやまゴミ退治大作戦」とすることや、組織名を「県海ごみ対策推進協議会」に変えることを決めた。

 事務局の県循環型社会推進課は「深刻な海ごみ問題の解消を目指し、ボランティアが参加しやすい環境を整えたい」としている。

(2024年03月21日 16時08分 更新)

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