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普通預金の金利引き上げ 0・02%に、地銀も追随か

 三菱UFJ銀行本店=東京都千代田区
 三菱UFJ銀行本店=東京都千代田区
 三菱UFJ銀行と三井住友銀行は19日、普通預金の金利を現在の年0・001%から0・02%に引き上げると発表した。三菱UFJは21日から、三井住友は4月1日からそれぞれ適用する。普通預金の金利引き上げは2007年2月以来17年ぶり。みずほ銀行も引き上げる方向で、地方銀行など他行も追随して上げる可能性が高い。

 日銀が19日の金融政策決定会合で、17年ぶりの利上げとなるマイナス金利政策解除を決めたことを踏まえた。金融政策の転換に伴う象徴的な動きとなる。メガバンクはマイナス金利導入後の16年2月から0・001%を維持していた。

 銀行業界にとって日銀の利上げは収益にプラスに働く。企業に資金を貸し出す際の利ざやの拡大につながるためだ。貸し出しの元手となる預金の重要性が増すため、金利を引き上げて多く集めたいとの思惑もある。 

 定期預金は、長期金利が上昇基調となったことを受け、3行とも昨年11月に金利引き上げに動いた。日銀の利上げをきっかけに金利のさらなる引き上げが相次ぐ可能性がある。

(2024年03月19日 18時55分 更新)

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