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酒害体験発表し断酒の誓い新た 総社で新生会が1泊研修会

体験発表が行われた県断酒新生会の研修会=10日
体験発表が行われた県断酒新生会の研修会=10日
 アルコール依存症患者の立ち直りを当事者や家族が互いに支え合うNPO法人「岡山県断酒新生会」の1泊研修会が10、11日、総社市秦の宿泊施設サントピア岡山総社であり、参加者は体験発表を通じて断酒の誓いを新たにした。

 同会や近県の断酒団体に所属する患者と家族、医療関係者ら約70人が参加。体験発表では、酒を断つまでに10年かかったという男性が、大声で罵声を浴びせるなど、酒害により妻や娘に苦痛を与えていたことを後悔。「娘に『父さん』と呼んでもらえない。いつか呼んでもらえるように、これからも断酒を続ける」と話した。

 別の男性は、断酒会に参加して同じ境遇の人たちと出会い、共感し合えることで決意ができ、断酒期間が200日を超えたことを感謝。「会にしっかり出席し、今後も1日断酒を積み重ねる」と宣言した。

 同会は1泊研修会を年1回開催しており、6回目。

(2024年02月16日 16時07分 更新)

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