山陽新聞デジタル|さんデジ

菅井八段敗れる 藤井王将が3連覇 東京で王将戦7番勝負第4局

険しい表情で対局を振り返る菅井八段(右)。左は藤井王将=8日午後6時40分、東京都立川市
険しい表情で対局を振り返る菅井八段(右)。左は藤井王将=8日午後6時40分、東京都立川市
将棋の王将戦で菅井八段に勝利し、花束を手に笑みを浮かべる藤井王将。20期連続のタイトル獲得は史上最多=8日、東京都立川市
将棋の王将戦で菅井八段に勝利し、花束を手に笑みを浮かべる藤井王将。20期連続のタイトル獲得は史上最多=8日、東京都立川市
 将棋の第73期王将戦7番勝負第4局は8日、東京都立川市で2日目が指され、先手の藤井聡太王将(21)=竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・棋聖との八冠=が121手で挑戦者の菅井竜也八段(31)=岡山市=を破り4勝0敗で防衛、王将戦3連覇を果たした。藤井王将は出場したタイトル戦を全て制しており、20期連続の獲得は故大山康晴15世名人=倉敷市出身=の19期を抜き最多。

 今年、最初の防衛戦を終えた藤井王将は「(20連覇について)意識しても目指せるものではないので、光栄なこと。奨励会時代に大山先生の棋譜を並べていたことがある。すごく勉強になることだったかと思う。引き続き前を向いてやっていきたい」と話した。

 藤井王将は2020年、棋聖戦5番勝負で勝ち、最年少でタイトルを奪取。その後は5番勝負や7番勝負で、勝利を重ねていった。昨年10月、王座を奪取し、17年に過去最も多い八大タイトル戦となってから、初めて全冠を独占した。通算タイトル獲得20期は、故米長邦雄永世棋聖を抜き単独6位となった。

 元王位・菅井八段の通算2期目のタイトル獲得はならなかった。


 藤井聡太王将の話 今シリーズは2日制で初めて全局が居飛車対振り飛車の対抗形となり、貴重な経験を得られた。集中してじっくり考えることができた。

 菅井竜也八段の話 シリーズを通し1日目から苦しくなることが多く、自分の研究不足が結果に表れた。簡単なミスが出てしまった。もう少し力をつけたい。

(2024年02月08日 21時47分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ