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福島原発2号機で堆積物除去開始 デブリ採取方法は月内判断

 東京電力は10日、福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の採取に向け、ロボットアームの投入口となる原子炉格納容器の貫通部をふさいでいる堆積物の除去作業を始めた。2023年度内の開始を予定するデブリ採取の方法や工程は、作業の進展を踏まえて月内に判断するとしている。

 堆積物の除去は、先端に直径5センチの円柱状の棒が付いた装置で突き崩す作業から着手。堆積物が崩れれば低圧の水で格納容器内に押し流し、高圧噴射した水で取り除く。

 堆積物は内部にあったケーブルなどが事故時の高熱で溶けて固まったものとみられる。貫通部のハッチを固定するボルトは固着し、取り外しに当初の予定よりも5カ月長くかかった。

(2024年01月10日 18時29分 更新)

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