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クリミア攻撃でロシア新造艦損傷 英分析、戦線へ配備遅れる可能性

 砲撃で破壊された住宅周辺で消火活動に当たる救助隊員=7日、ウクライナ東部ドネツク(ロイター=共同)
 砲撃で破壊された住宅周辺で消火活動に当たる救助隊員=7日、ウクライナ東部ドネツク(ロイター=共同)
 【キーウ共同】英国防省は7日、ウクライナ軍による南部クリミア半島のザリフ造船所に対する4日の攻撃で、新造のロシア艦船が損傷を受けたのは確実との見方を発表した。ロシアは造船インフラを前線から離れた場所に移転する必要に迫られ、新造艦の戦線への配備が遅れる可能性があると分析した。

 英国防省によると、損傷したのはコルベット艦「アスコルド」で2021年に進水したが、まだロシア海軍に就役はしていなかった。

 ロシアが併合を宣言したウクライナ東部ドネツク州のロシア側行政府トップ、プシーリン氏は7日、州都ドネツクの中心部などにウクライナ側が米国供与の高機動ロケット砲システム「ハイマース」から数発撃ち込み、市民6人が死亡、少なくとも11人が負傷したと明らかにした。タス通信などが伝えた。プシーリン氏によると、住居や医療施設などが狙われた。

 ウクライナ当局は7日、ロシア兵の捕虜を収容する新たなキャンプを近く開設すると発表した。ロシア側の士気の低下や前線の状況によって、捕虜の数が増加しているためだと主張した。

(2023年11月08日 09時41分 更新)

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