山陽新聞デジタル|さんデジ

ロシア容認は「侵攻への無関心」 ウクライナ・パラ委会長が批判

 オンライン取材に応じるウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長=2日(共同)
 オンライン取材に応じるウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長=2日(共同)
 【キーウ共同】ウクライナ・パラリンピック委員会のスシケビッチ会長は4日までに、ウクライナに侵攻したロシアと同盟国のベラルーシの選手が来年のパリ・パラリンピックに個人資格で出場を認められたことについて「ロシアによる戦争犯罪への無関心」があったと批判した。ウクライナのパリ大会出場については「まだ決まっていない」と述べるにとどめた。

 共同通信のオンライン取材に2日答えた。9月下旬にバーレーンで開かれた国際パラリンピック委員会(IPC)総会で、ロシア、ベラルーシの国内パラリンピック委員会(NPC)の処遇について投票を実施した結果、国歌や国旗を使用しない個人資格での「中立」選手として参加が認められた。

 スシケビッチ氏は、ウクライナの戦場で負傷したロシア兵士がパリ大会に出場する可能性も排除できないと指摘。自身も出席した総会では、各国に対して「自国の選手が侵略者であるロシア選手と一緒に表彰台に立てるのかと訴えた。残念ながら、わずかに支持が足りなかった」と悔しさをにじませた。

(2023年10月04日 16時06分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ