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金田一耕助催し 備中地域で始まる 仮装や推理ゲームで地域盛り上げ

昨年の「1000人の金田一耕助」の様子
昨年の「1000人の金田一耕助」の様子
 倉敷市ゆかりの探偵小説家横溝正史(1902~81年)を顕彰する恒例のイベント「巡(めぐる)・金田一耕助の小径(こみち)」が、3日スタートのスタンプラリーを皮切りに始まった。12月下旬までコスプレや推理ゲームといった多彩な催しを備中地域で展開し、全国のファンらを呼び込み地域を盛り上げる。

 スタンプラリーは、映画「八つ墓村」のロケ地になった満奇洞(新見市)や広兼邸(高梁市)をはじめ、倉敷、総社、笠岡市や矢掛町の横溝ゆかりのスポット12カ所が対象。4カ所を巡るとオリジナルシール(先着500人)がもらえ、全制覇すれば流域の特産品が当たる抽選に参加できる。

 横溝作品の登場人物に仮装する「1000人の金田一耕助」(先着150人、参加費千円)は11月25日に開催。JR清音駅から井原鉄道で川辺宿駅に移動した後、横溝が暮らした疎開宅などを巡る約5キロのコースを歩いて交流する。イベント後は新型コロナウイルス禍で中止が続いた「意見交換会」(先着70人、食事付き1500円)を真備公民館岡田分館(倉敷市真備町岡田)で4年ぶりに開く。

 二松学舎大(東京)の学生が手がける体感型推理ゲーム「名探偵刑部大輔の事件簿」(無料)は12月16、17日、倉敷物語館(同市阿知)で予定。検定試験「1000問の金田一耕助」(参加費千円)もあり、希望者には11月下旬に問題が送られ、解答した答案を返送する。

 高梁川流域の自治体や真備船穂商工会、井原鉄道などでつくる実行委は「イベントを楽しみながら、横溝作品ゆかりの地が数多くある備中地域を巡ってもらいたい」としている。

 問い合わせは事務局の倉敷市観光課(086―426―3411)。

(2023年10月03日 16時54分 更新)

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