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日本、難敵北朝鮮に競り勝つ 終盤のPKで勝ち越し

 日本に敗れ、試合終了後に審判に詰め寄る北朝鮮の選手=杭州(共同)
 日本に敗れ、試合終了後に審判に詰め寄る北朝鮮の選手=杭州(共同)
 日本―北朝鮮 後半、ゴール前で倒される西川。PKを獲得=杭州(共同)
 日本―北朝鮮 後半、ゴール前で倒される西川。PKを獲得=杭州(共同)
 アジア大会の男子サッカー準々決勝で、北朝鮮の応援一色だった会場は1―1の試合終盤、日本が松村のPKで勝ち越し点を奪うと、静まりかえった。「しんどい展開だったので決めて楽になりたかった。自信はあった」と松村。アジアの戦いで、過去にも苦しめられた難敵に競り勝ち、一つのヤマ場を越えた。

 北朝鮮の体の強さやスピードを生かした攻撃に前半は対応できず、防戦一方だった。後半立ち上がりに佐藤の左クロスから内野が奪った1点のリードも、北朝鮮の豪快なミドルシュートで帳消しに。そんな嫌な展開をはね返した。ゴール前への縦パスで相手GKの反則を誘って得たPKを松村がきっちりと決めた。

 北朝鮮には2006年ドーハ大会の2次リーグで敗れた因縁がある。相手の荒っぽいプレーにも動じずに最後まで冷静さを保ち、3大会ぶりの頂点に前進した。大岩監督は「目の前の試合にフォーカスして、チーム一丸で戦っていきたい」。まずは香港との準決勝へ全てを注ぐ。

(2023年10月01日 23時56分 更新)

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