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虐殺された朝鮮人を追悼 関東大震災、横浜の墓地

 慰霊碑前で追悼の舞を披露する在日コリアン3世の韓国伝統舞踊家、チョ和仙さん=2日午前、横浜市
 慰霊碑前で追悼の舞を披露する在日コリアン3世の韓国伝統舞踊家、チョ和仙さん=2日午前、横浜市
 1923年の関東大震災で広まった流言により、当時の自警団や軍隊、警察に虐殺された多数の朝鮮人のための追悼会が2日、横浜市西区の市営墓地で開かれた。震災は1日で発生から100年。主催者代表の山本すみ子さん(84)は墓地内の慰霊碑前で「100年をきっかけに虐殺の実態を知ってもらいたい」と思いを込めた。

 追悼会には約330人が参加。主催者によると、慰霊碑は、虐殺された朝鮮人を少年時代に目撃した横浜市の故石橋大司さんが私財を投じ、74年に建立した。

 この日は在日コリアン3世の韓国伝統舞踊家、チョ和仙さん(59)が追悼の舞を披露した他、朝鮮学校の生徒が朝鮮民謡アリランを合唱した。

(2023年09月02日 12時10分 更新)

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