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インド、月南極で硫黄の存在確認 無人探査機、組成理解へ手がかり

 23日、インド宇宙研究機構(ISRO)の無人月探査機「チャンドラヤーン3号」が月の南極付近に軟着陸した際のライブ配信映像(ISROのユーチューブから)
 23日、インド宇宙研究機構(ISRO)の無人月探査機「チャンドラヤーン3号」が月の南極付近に軟着陸した際のライブ配信映像(ISROのユーチューブから)
 【ニューデリー共同】インド宇宙研究機構(ISRO)は29日、月の南極付近に世界で初めて着陸した無人探査機「チャンドラヤーン(月の乗り物)3号」の探査車両が、現場で硫黄の存在を確認したと発表した。月の組成を理解する上で重要な手がかりになる可能性がある。

 月の南極付近には水が氷の状態で存在する可能性があり、確認するのが探査の最大目的。探査車両は引き続き情報収集を進める。人間が長期滞在するための飲料水や酸素、燃料用の水素の原料に活用できるとして各国が注目している。

 探査車両が月面を移動し、レーザー光線を使って硫黄を観測。酸素や鉄、アルミニウム、カルシウムなども想定通り見つかった。

(2023年08月30日 08時44分 更新)

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