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「8・6水害」から30年で法要 犠牲者悼む、鹿児島

 「8・6水害」から30年となり、本願寺鹿児島別院で営まれた追悼法要=6日午後、鹿児島市
 「8・6水害」から30年となり、本願寺鹿児島別院で営まれた追悼法要=6日午後、鹿児島市
 記録的豪雨で鹿児島市を中心に土砂災害や浸水被害が相次ぎ、48人が死亡、1人が行方不明になった「8・6水害」から6日で30年となった。発生当時、遺体安置所になった市内の本願寺鹿児島別院では追悼法要が営まれ、読経が響く中、参列した市民ら約80人が静かに手を合わせた。

 法要後には、市北部の崖崩れ現場で救助に当たった元市消防局長の山下裕二さん(67)が講演。水害を経験した人が減り記憶が薄れていることを踏まえ、「教訓を継承し、平素から防災意識を高めることが重要だ」と強調した。

 鹿児島県内では1993年6~9月、梅雨前線の停滞や台風による豪雨災害で死者、行方不明者が計121人に上った。

(2023年08月06日 17時57分 更新)

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