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渾身の一作で勝負 ネタ作りに励む 芳泉高美術部 まんが甲子園出場

大会に向けてアイデアを出し合い下書きをする芳泉高のメンバー
大会に向けてアイデアを出し合い下書きをする芳泉高のメンバー
 岡山の“高校ペン児”大舞台に臨む―。芳泉高(岡山市)美術部の5人が8月5、6日に高知市で開かれる「第32回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」に出場する。県内からは唯一で2年連続3回目。渾身(こんしん)の一作で勝負しようとネタ作りに励んでいる。

 指定されたテーマのマンガを1枚の紙に描き、アイデアや構成力、画力などを競う。メンバーは1年の橋本英奈さん(15)と小泉那月さん(15)、2年の榊原萌生さん(16)と小松聖恋さん(17)、貞丸はづきさん(17)で全員初出場。

 国内外の210校がエントリーした予選では、お題の中から「異次元の○○」を選択。レストランで女の子がオムライスなどの料理を次々に平らげ、男性が「胃次元!?」と驚くストーリーを2こまでユーモラスに描いて全国切符をつかんだ。

 大会は33校で栄冠を競う。「新ルール」「平和ボケ」など五つのテーマから当日一つが発表され、B2判の紙に5時間半以内で仕上げる。メンバーは絵のインパクトや伝わりやすさを重視しながら、アイデアを出し合い、下書きを繰り返している。

 5人とも大のマンガ好き。名ぜりふに心が救われたり、物語に没頭して現実逃避できたりするという。部長の貞丸さんは「イラストと言葉をうまく連動させ、クスッと笑える作品にしたい。憧れの舞台を楽しむ」と話している。

 昨年は審査員長賞の受賞で、初出場した2018年と同じ3位入賞を惜しくも逃した。

(2023年07月29日 14時46分 更新)

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