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大谷、募る不満ともどかしさ 味方失策に落胆

 アストロズ戦の3回、マウンドでボールを見つめるエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
 アストロズ戦の3回、マウンドでボールを見つめるエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
 後半戦のスタートで、もどかしさが募った。エンゼルスの大谷は14日、前半戦終盤に割れた右手中指の爪の影響があり、六回に先頭打者を歩かせたところで降板した。5敗目を喫し、チームも6連敗。不満がたまっているかとの質問に「みんなあると思う。やっぱり負けが込んでくると、人間誰しもそういう感情は出る」と素直に打ち明けた。

 五回に連続二塁打を浴びて2―3と勝ち越され、なお1死二塁。三塁手レンヒーフォがゴロを後逸し、さらに1点を失った。大谷は手を両膝についてうなだれ、しばらく身動きできなかった。試合後は「誰もエラーしたくてしているわけではない」と擁護した。

 爪は悪化していないようだが「全体的に思い通りにいかなかった。ここ最近はずっとそんな感じ」とやり切れない表情だ。次回登板は15日以降の様子を見て判断する。

 チームが失速し、大谷のトレードの可能性を報じる記事が目立ち始めた。雑音を封じるには勝利しかない。大谷は「やれることをしっかり準備からやれば、勝ちに少しでも近づけると思う」と切り替えに努めた。

(2023年07月15日 16時17分 更新)

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