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有毒コカミアリ 水島港で発見 コンテナに数十匹 国内初の侵入例

水島港
水島港
 強い毒を持つ中南米原産の特定外来生物「コカミアリ」が倉敷市・水島港で見つかったことが11日、岡山県関係者への取材で分かった。国内への侵入事例は初めて。少なくとも数十匹が発見され、既に殺虫処理したという。人的被害などは確認されていない。

 県関係者によると、コカミアリは3日に水島港内のコンテナヤードで見つかった。海外から届き、国内を経由して再び海外に出る予定の貨物コンテナに付着していたという。個体を環境省に送り、専門家が調べていた。

 コカミアリは体長1~2ミリ。アルカロイド系の毒を持ち、刺されると激しい痛みが生じる。複数の女王アリがいる「多女王型」で産卵量が多く、一度定着すると駆除が難しいとされ、海外では家畜や農作物に被害が出ているという。

 国内ではヒアリやアルゼンチンアリといった有毒な外来アリの発見が相次いでおり、昨年10月には福山港国際コンテナターミナル(福山市)で陸揚げされ、井原市内に一時移送されたコンテナから1万匹以上のヒアリが見つかった。

(2023年07月11日 20時39分 更新)

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