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大谷翔平選手ら米大リーグで多く…

 大谷翔平選手ら米大リーグで多くの日本球界出身者が活躍するがその先駆けとなったのは野茂英雄投手である。1995年、ドジャースに入り、最多奪三振と新人王のタイトルに輝いた▼その後、無安打無得点試合を2度達成した。日本人もやればできることを身をもって証明した。後進に道筋を示した功績に異論を挟む人はいないだろう▼この人も新たな道を切り開くのだろうか。将棋の倉敷藤花など女流4タイトルを持つ里見香奈さん(30)である。男女の区別のない「棋士」への編入試験を受けることを決断した。若手棋士5人と対局し、3勝すれば女性初の棋士となる▼将棋のプロには棋士と女流棋士があり、制度が別だ。女流の強豪は特別枠で棋士の公式戦に参加している。その直近の成績が10勝以上かつ勝率6割5分以上となれば編入の受験資格を得られる▼取得は今回が初のケースだが里見さんは2019年にもあと1勝と“王手”をかけたことがある。受験者にふさわしいことは間違いない。持てる力を出し切ってもらいたい▼受験にはこれまで乗り気でないそぶりを見せてきた。資格を得た5月の対局直後も「あまり前向きではない」と語った。受験を申請したのは、資格取得から1カ月以内という期限の終了間際。熟慮の末の結論だろう。開拓者としての戦いは8月にも幕が開く。

(2022年07月02日 08時00分 更新)

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