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平松監督 古里・倉敷で撮影開始 映画「蔵のある街」パイロット版

床に座り小学生にアドバイスする平松監督(左から2人目)=大高小
床に座り小学生にアドバイスする平松監督(左から2人目)=大高小
 倉敷市出身の映画監督平松恵美子さん(56)が古里を舞台に製作を計画している映画「蔵のある街」のパイロット版撮影が27日、同市内で3日間の日程でスタートし、平松監督のメガホンで地元中心のキャストたちが熱演した。公開予定は10月。

 同映画は、地元鶴形山からの花火打ち上げを目指す高校生たちの熱意に大人らが心を動かされ、地域が一つになる姿を描く。閉(へい)塞(そく)感漂う時代に元気を届けたいと平松監督と地元同級生が製作を発案し、実行委員会を組織。2024年撮影、25年上映を目指す本編(約100分)への関心を高めようとパイロット版作りを企画した。

 27日はキャストやスタッフ計約40人が参加し、倉敷南高や水島臨海鉄道倉敷貨物ターミナル駅など10カ所近くでロケ。高校生たちの回想シーンで登場する大高小では張り詰めた雰囲気の中、手に絵の具を付け模造紙を彩る場面に小学生たちが懸命に臨み、合間に平松監督が「楽しみながら演じよう」と優しくアドバイスした。

 平松監督は取材に「倉敷の落ち着いた風景と住む人の温かな心をにじませ、本編を見るのが待ち遠しくなるような内容に仕上げる」と話した。

 パイロット版は約10分。完成後は動画投稿サイト・ユーチューブで公開するほか、本編の製作資金を募るツールとしても活用する。

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