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自主製作映画 独の映画祭に出品 真庭の名和さん 4年がかりの労作

自主製作映画「銃弾のレクイエム」のポスターを手にする名和さん
自主製作映画「銃弾のレクイエム」のポスターを手にする名和さん
全編の撮影に使用したスマートフォンと映画の一場面
全編の撮影に使用したスマートフォンと映画の一場面
 真庭市の自営業・名和輝明さん(56)が自主製作した映画「銃弾のレクイエム」が、ドイツのハンブルク日本映画祭(14~18日)で上映される。同市や鳥取県で撮影し、4年がかりで完成させた労作。名和さんは「映画祭出品は初めてで不安もあるが、どんな反応をもらえるか楽しみ」と現地に臨む。

 映画(92分)は、架空の治安部門・公安外事特殊作戦課の元捜査官氷室が主人公のアクション作品。鳥取県米子市で暮らす氷室のもとに、かつて逮捕したテロリスト・木崎の脱獄情報が入る。復讐(ふくしゅう)を狙う木崎に、氷室は以前の同僚やヒロインの新人と共に立ち向かう―という物語だ。

 真庭、米子市と鳥取県日吉津村で撮影。紅葉の中で繰り広げられる銃撃戦のシーンは、真庭市勝山地域の旧キャンプ場で撮った。

 学生時代からの映画好きという名和さんは2014年、鳥取県での名匠・中島貞夫監督の映画塾に参加。そこで出会った俳優らに声をかけ、18年から製作を始めた。撮影機材は自前のスマートフォン。脚本に撮影、編集まで一人で担当した。

 「銃弾の―」は昨年完成。複数の映画祭に応募し、日独の文化交流を狙いに開かれる同映画祭での上映が決まった。現地時間の16日午後10時に披露され、名和さんは観客との質疑応答に参加する。

 新型コロナウイルス禍などのアクシデントも「製作陣で力を合わせて乗り越えられた」と振り返る名和さん。「少しでも現地の観客に受けてもらえればうれしい」とほほ笑む。

 国内では米子市で7月8日、真庭市内では今秋に上映予定。

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