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神社

由加山 由加神社本宮(ゆがさん ゆがじんじゃほんぐう)

本殿に幣殿と拝殿を重ねた、代表的な権現造りの社殿
本殿に幣殿と拝殿を重ねた、代表的な権現造りの社殿
由加山 由加神社本宮(ゆがさん ゆがじんじゃほんぐう)
にぎわう初詣の様子
にぎわう初詣の様子
「有求必應」の神額
「有求必應」の神額
ついたち参りの様子
ついたち参りの様子
厄橋
厄橋
タコ神様の像
タコ神様の像
表参道入口(厄除け石段)
表参道入口(厄除け石段)
日本一の備前焼大鳥居
日本一の備前焼大鳥居
ゆが・こんぴら 両宮ご神火由加山火渡り大祭の様子
ゆが・こんぴら 両宮ご神火由加山火渡り大祭の様子
由加山 由加神社本宮(ゆがさん ゆがじんじゃほんぐう)
全国に五十二の分社を有し、厄除け総本山として知られる

<歴史>

古くから盛んな「両まいり」

 日本三大権現の一つ、また厄除け総本山として知られる由加神社本宮。瀬戸内海を見下ろす由加山は、二千有余年の歴史を持つ神仏混淆の霊山である。巨岩をご神体とする磐座信仰を起源とし、災難を祓って福を授けるとあつい崇拝を得ていた。その後、桓武天皇を始め朝廷の祈願所として繁栄。江戸時代には岡山藩主・池田侯の熱心な信仰を受ける。正月、5月、9月には藩主自ら参拝したほどだった。

 ご祭神の由加大神は「有求必應」という言葉で名高い。「求めがあれば必ず応じてくれる」という意味であり、正月三が日には毎年35万人以上の参拝者が訪れるほどその霊験は全国によく知られるものである。

 江戸時代から明治にかけては、由加神社本宮と香川県のこんぴらさんの両方を参拝する「両まいり」が盛んに行われた。交通の便が悪かった当時、金刀比羅宮を目指す旅人は、本州から四国へ渡る際にまず由加神社本宮で旅の安全を祈願していた。やがてその風習が全国に知れ渡り、多大なご利益を授かれると流行を呼ぶ。塩原太助、十返舎一九らも両まいりを行い、文化財などを残した。瀬戸大橋が開通した現在でも、その風習はますます盛んである。

<見どころ>

様々なご利益を授かれる境内

 表参道入口から、19段、25段、33段、42段、61段と厄除けの石段が続く。参道沿いは今も往時の門前町の風情が残っており、とても心地よい。名物であるあんころ餅の販売店が、参拝客の疲れを癒やしている。

 石段を全て上ると、「日本一の備前焼大鳥居」が堂々たる姿を見せる。これは1894(明治27)年に奉納されたもの。両側には備前焼の子連れ獅子が鎮座する。

 本殿は県指定重要文化財に指定されている。その前で目を引くのが、一面に赤い「厄」の字が散りばめられた「厄橋」である。厄の字を避けて渡るなどして、厄除け祈願ができると話題のスポットだ。

 またユーモラスなのは、豊漁・魚供養のために祀られている「タコ神様の像」である。同社の位置する児島地域周辺が、全国有数の漁地であることにちなんで奉納された。可愛らしく写真映えするとして、若者にも人気だ。ほかにも、「子授けのご神木」や、「消痛の小槌」など、様々なご利益スポットが参拝者を集めている。2002(平成14)年に完成した観光休憩所も、広々としており好評だ。

 年間行事としてとりわけ有名なのは、毎年11月3日(文化の日)に行われる「ゆが・こんぴら 両宮ご神火 由加山火渡り大祭」である。毎年多数の参拝者を迎え、一年間の無病息災が祈念される。

ご案内

住所/〒711-0901 倉敷市児島由加山2852
TEL/086-477-3001
交通/JR瀬戸大橋線・児島駅から車で15分。瀬戸中央自動車道・水島ICから10分、児島ICから20分
HPアドレス/http://www.yugasan.or.jp/
ご祭神/由加大神(彦狭知命・手置帆負命)、由加大権現
創建/古代
ご利益等/厄除け、交通安全、商売繁盛、縁結び、豊漁・魚供養、子授け、合格祈願・学業成就、方災消除
代表的宝物/本殿(県指定重要文化財)、備前焼の大鳥居

年間行事

毎月1日/ついたち参り
1月中/新年開運厄除大祈願祭
2月3日/節分豆まき式
6月30日/水無月大祓式わくぐり祭
7月第3日曜日/海上安全祈願祭、タコ魚供養祭
9月中旬/敬老感謝祭
11月中/七五三詣り
11月3日/ゆが・こんぴら 両宮ご神火由加山火渡り大祭
12月第3日曜日/すす祓い神事

【ここも! 見どころ発見】

オリジナル御朱印帳

 2種類のオリジナル御朱印帳が人気。一方は、国産ジーンズ発祥の地として知られる児島のデニム生地を使用したもの。もう一方は、全国の約7割の生産量を担う帆布生地(倉敷帆布製)を使用したものだ。どちらも倉敷市児島ならではの逸品で、洗練されたデザインも好評。

(2019年06月21日 06時10分 更新)

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