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シーピー化成

食品容器の素材のシート原反をチェックする長谷さん
食品容器の素材のシート原反をチェックする長谷さん
シーピー化成岡山本社
シーピー化成岡山本社
生産本部本社工場シート製造部押出一課
長谷亮介さん(27) 岡山大学工学部卒
新素材で持続可能な社会に貢献
入社の動機


 大学で化学を専攻していたことから学びを生かせる企業を探していました。その中で興味を持ったのが高分子化合物であるプラスチックの食品容器を製造する当社。学生時代、研究の傍らよくコンビニ弁当を食べており、食品容器に親しみがあったこと、何より仕事の成果が目に見える「ものづくり」ができることに魅力を感じて入社を決めました。また環境に配慮した新素材の開発に熱心に取り組んでいる点にも惹(ひ)かれました。

仕事内容

 当社は素材開発から製品デザイン、さらに製品化するための生産設備、製造機器の開発まで自社で一貫して手がけており、私は食品容器の素材であるシート原反を製造する部署で働いています。プラスチック原料を加熱して軟化させ、シート状に押し出す工程で、入社後3年間はオペレーターを務めました。機械になじみがなく初めは設備や操作を覚えるのに苦労しましたが先輩方が丁寧に教えてくださり問題なく習得できました。

働きがい

 新素材開発プロジェクトの一員として、新素材の研究・開発に取り組んでいます。例えば植物由来のバイオマスプラスチックは温室効果ガスの排出低減に貢献できる素材で、当社では最大で約30%配合した製品の開発に成功しています。バイオマスプラスチックの配合比率が高まると素材の性質が変わり、従来の設定ではシート原反がうまく生産できなくなるという課題がありました。そこで機械を調整しながらテストを繰り返し、最適な設定を探るのが私の役割。試行錯誤しながらも、新素材のシート原反を生産することができました。3年間のオペレーター業務での経験を活(い)かし、製品が完成した際には大きな達成感を感じました。研究・開発の難しさを実感する日々ですが、それ以上に入社5年目でこのような仕事に携われていることにやりがいを感じています。

目標/就活生へ

 新素材のテスト中に機械トラブルが起きた際、自分で原因を見付けて対応できるようになることが目標です。オペレーター時代にひと通りスキルを身に付けましたが、まだ上司に頼ることが多いため、さらに機械について理解を深めて、テスト品質の向上を図りたいと思っています。

 食品容器は食材を安全かつ衛生的に包み、効率的な輸配送を可能にする現代社会に欠かせないアイテムです。今後はさらに環境に配慮した新素材の開発や製品の軽量化、薄肉化などを進め、持続可能な社会の実現に貢献していきたいと思います。

シーピー化成株式会社
所在地 井原市東江原町1516
電話番号 0866-62-0095
ホームページ https://www.cpkasei.co.jp/
資本金 9600万円/売上高 677億円(2023年2月期)/社員数 1088人(グループ会社含む)/事業内容 プラスチック簡易食品容器の製造・販売ならびに食品包装資材の販売/事業所 岡山、東京など全国に21拠点を展開/採用実績 35人(2023年実績)

(2024年03月01日 07時10分 更新)

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