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栄西踊り 吉備国大生が奉納 岡山・生誕地、建仁寺が法要

栄西踊りを奉納する吉備国際大の学生たち
栄西踊りを奉納する吉備国際大の学生たち
 臨済宗の開祖で、喫茶の習慣を中国から伝えた栄西(1141~1215年)の生誕地(岡山市北区吉備津)で27日、吉備国際大外国語学部(同奥田西町)の学生らが郷土芸能「栄西踊り」を奉納し「茶祖」の遺徳に思いをはせた。

 茶道研究家の山崎仙狹客員教授から日本文化を学ぶ1、2年生約20人が参加。臨済宗建仁寺派管長の小堀泰巌老大師による法要に続き、法被姿の学生たちは地元住民とともに顕彰碑を囲み、和太鼓の音と歌に合わせたゆったりとした舞で栄西の生涯をたたえた。

 踊りには栄西にちなみ、茶をささげるような所作が織り込まれる。1年の女子学生(18)は「手の動きが難しかった。踊りを通じ、日本の伝統文化をもっと知りたいと思った」と話した。

 栄西踊りは少年時代の栄西が修行した安養寺のある岡山市北区日近地区で住民が伝えてきた。学生による踊りの奉納は2015年から、栄西の誕生日の4月20日(旧暦)に合わせて行っている。

(2024年04月27日 20時21分 更新)

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