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ハレまち通り 休日歩行者1.4倍 1車線化の事業効果、岡山市発表

岡山市が1車線化の事業効果をまとめたハレまち通り。歩行者が増えるなど一定の成果がうかがえる
岡山市が1車線化の事業効果をまとめたハレまち通り。歩行者が増えるなど一定の成果がうかがえる
ハレまち通り 休日歩行者1.4倍 1車線化の事業効果、岡山市発表
ハレまち通り 休日歩行者1.4倍 1車線化の事業効果、岡山市発表
 岡山市は12日、歩行者空間を拡幅したハレまち通り(旧県庁通り)の1車線化について事業効果をまとめた。休日の歩行者通行量が整備前の1・4倍に増加。通り沿いへの新規出店もあり、中心市街地の回遊性向上やにぎわい創出に一定の成果がうかがえる。懸念された交通渋滞の悪化は「目立った影響は見られない」としている。

 市によると休日の歩行者通行量は、通り中央の平和橋付近で午前10時~午後4時に調査。整備前(2018年10月14日)の1871人に対し、拡幅完了後(23年11月19日)は2665人と42・4%(794人)増加した。

 平日の通行量も同じ地点で午前8時~午後7時に調べ、整備前に比べて完了後は1・3倍に増えたという。

 沿道では完了後に27店の出店があった。うち25店は既存店との入れ替わりで、新規はカレー店と整形外科の2店。27店の内訳は、居酒屋とバー9店▽カフェや定食屋5店▽衣料品店といったファッション関連5店▽整形外科やクリニック4店―など。

 車の交通量は15、17、18年の整備前3年間の平均と完了後で比較したところ、平日は1割程度減少し、休日は微増。通りの主要交差点で懸念された渋滞の発生は小規模で時間帯も限定的といい「現地の交通容量は整備前から余裕があり、1車線化してもそれほどの影響はなかった」(市庭園都市推進課)。

 定例記者会見で大森雅夫市長は事業効果を説明。課題としてオープンカフェの仕組みを活用する店舗が少ないことを挙げつつ「『歩いて楽しいまちづくり』の実現に寄与している。にぎわいを生み出す施策を官民連携で展開したい」と述べた。

 ハレまち通りは市役所筋―柳川筋の東西600メートル区間。車道を2車線から1車線に減らし、歩道を最大2倍の約6メートルに広げた。20年1月~22年3月に整備し、事業費は約10億円。

(2024年04月12日 17時34分 更新)

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