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日米首脳、法の支配維持に注力 対中国ロシア、サイバー対策強化

 米ワシントンのホワイトハウスで、撮影に応じるバイデン大統領(右)と岸田首相=9日(共同)
 米ワシントンのホワイトハウスで、撮影に応じるバイデン大統領(右)と岸田首相=9日(共同)
 岸田文雄首相、バイデン米大統領(ゲッティ=共同)
 岸田文雄首相、バイデン米大統領(ゲッティ=共同)
 【ワシントン共同】岸田文雄首相は10日、米ワシントンのホワイトハウスでバイデン大統領と会談する。覇権主義的な動きを強める中国、ロシアをにらみ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持に連携して注力する方針を表明。宇宙やサイバー対策などの安全保障協力で一致する見通しだ。日米双方の投資拡大や人材交流の促進も確認する。

 日本の首相として9年ぶりの国賓待遇による訪米。両首脳は幅広い分野で関係を強化し強固な日米同盟を国際社会にアピールしたい考えだ。合意事項を盛り込んだ共同声明を発表する。

 首脳会談では、東・南シナ海で海洋進出を強める中国を念頭に「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指す考えを共有。台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて強調する。

 ウクライナ情勢ではロシアによる侵攻を重ねて非難。欧米諸国に「支援疲れ」が広がる中、厳しい対ロ制裁とウクライナ支援の継続で合意する。北朝鮮の核・ミサイル問題への対処力向上でも一致する見込み。ベンチャーキャピタルなどに関する人材交流拡大も打ち出す方向だ。

(2024年04月10日 09時10分 更新)

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