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モスクワ銃乱射、死者増の恐れも 133人の遺体収容

 銃乱射テロが発生し、炎上したモスクワ郊外のコンサートホール=23日(タス=共同)
 銃乱射テロが発生し、炎上したモスクワ郊外のコンサートホール=23日(タス=共同)
 モスクワ郊外のコンサートホールで22日に起きた銃乱射で、モスクワ州のボロビヨフ知事は23日夜、救出活動を終えたと通信アプリで発表した。133人の遺体を収容、107人が入院し、医師が救命活動を続けているとした。死者が増える恐れがある。

 ボロビヨフ氏は、50人の遺体の身元を暫定的に特定し、遺族が確認すると述べた。

 プーチン大統領は23日の動画演説で容疑者4人を含む11人を拘束したとし、実行犯らがウクライナに越境する「窓口」が用意されていたと主張した。内務省はウクライナ国境の西部ブリャンスク州で拘束された容疑者4人は全員外国籍で、ロシア人ではないとした。

 ロシア通信などによると、尋問の様子とされる動画で4人はロシア語が下手で、うち1人はタジク語通訳を介して話し、通信アプリを通じて報酬50万ルーブル(約82万円)で犯行を持ちかけられたと答えた。

 過激派組織「イスラム国」(IS)は23日、戦闘員4人が「多数のキリスト教徒を襲撃し、数百人を殺傷した」との犯行声明を系列メディアで発表した。

(2024年03月24日 08時54分 更新)

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