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世界有数のコンクールで入賞を 岡山のバレエスタジオの生徒9人

世界大会に向け最終調整に励むメンバー
世界大会に向け最終調整に励むメンバー
バレエの世界大会に挑むルツィアバレエダンススタジオのメンバー
バレエの世界大会に挑むルツィアバレエダンススタジオのメンバー
 ルツィアバレエダンススタジオ(岡山市中区海吉)の生徒9人が、4月11日から米ニューヨークで開かれる世界有数の国際バレエコンクール「ユースグランプリ(YGP)」のアンサンブル部門に出場する。有望な若手ダンサーが集まる大舞台。メンバー全員が海外で踊るのは初めてながら「憧れのステージで納得できる演技を見せ、入賞したい」と練習に励んでいる。

 1999年に米国でユース・アメリカ・グランプリとして創設されたYGPは、9~20歳が対象で、若手の登竜門とされる。複数で演技するアンサンブル部門(参加条件は平均年齢)には例年世界各国の代表約130チームが出場する。

 同スタジオのチームは中学、高校生、大学院生の男女(13~22歳)で構成し、スロバキアの民族舞踊「チャルダッシュ オブ ホーシィーズ」を披露する。約5分間の作品で、軽快なリズムに乗って細かいステップや回転をスピーディーに繰り返すのが特長。クラシックバレエと異なり、床を踏み鳴らしたり歌ったりと民衆が祭りを楽しむ様子を全身で表現する。

 スタジオ代表のルツィア・チャスノホワ・吉田さんがスロバキア出身という縁で、昨年8月に同国から民族舞踊専門の講師を招き、3週間ほど指導を受けた。初めて踊る独特なステップに苦労しながらも週5回の練習で基本動作を習得。10月にあった日本予選では難易度の高さやインパクトが評価され、3位入賞で世界切符をつかんだ。

 同スタジオのYGPでの最高成績は2016年の2位。直近では20年に3位に入ったが、新型コロナウイルスの影響で動画審査だった。記録更新へ向け、メンバーは3月から、演目のステップや回転の数を増やしたり、隊列の配置を変えたりといった最終調整でレベルアップを図っている。

 唯一、20年大会の経験がある山陽学園高1年西山莉奈子さん(16)は「念願の舞台にわくわくする。前回を超える成績でリベンジしたい」。後楽館高1年金万千紘さん(16)は「世界を経験できるまたとないチャンス。慣れない環境でも強い心を持ってベストを尽くしたい」と意気込んでいる。

(2024年03月16日 16時16分 更新)

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