山陽新聞デジタル|さんデジ

「秘すれば花」 勝負を制するための最高の戦略

「秘すれば花」 勝負を制するための最高の戦略
 このコラムのタイトルにある「時節感当」は能を大成させた世阿弥の言葉で、芸のタイミングを読むことを指す。いろいろなことが目まぐるしく変わる中、私自身が日々大切に感じることを、タイミングを捉えてこのコラムに書き留めてきたが、40回目となる今回をもって、このコラム「泌尿器科医の時節感当」も最終回となる。2020年10月から3年4カ月の長きにわたりご愛読いただいたことに対し、心から感謝を申し上げたい。

 「あなたの座右の書は何ですか?」。このように訊(き)かれたとき、あなたはどんな本を挙げるだろうか? 面白いものでほとんどの人は若い頃に読んだ本を「座右の書」に挙げるらしい。

 以前あるラジオ局から出演依頼を受けた。その番組名は「お医者さんの本棚」であった。岡山で働く医師が、これまで読んで影響を受けた本などお勧めを紹介する番組だ。さて、どの本を紹介しようかと思い、あらためて自分自身の本棚を眺めてみた。そして迷わず手に取った本が世阿弥の「風姿花伝」である。...
この記事は会員限定です。
山陽新聞ID(無料)に登録すると
  • 有料記事が無料で読める!(月5本まで)
  • 最新ニュースを速報メールでお届け
  • ID会員限定プレゼントに応募可

(2024年02月23日 09時52分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ