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ロシア大統領、戦果拡大を指示 ドネツク州全域制圧狙う

 20日、モスクワの大統領府でショイグ国防相(左)と会談するロシアのプーチン大統領(ロシア大統領府提供・タス=共同)
 20日、モスクワの大統領府でショイグ国防相(左)と会談するロシアのプーチン大統領(ロシア大統領府提供・タス=共同)
 ロシアのプーチン大統領は20日、モスクワでショイグ国防相と会談し、ロシア軍によるウクライナ東部ドネツク州の要衝アブデーフカ制圧は「疑う余地のない成果だ」と述べ、戦果の拡大を指示した。ロシアはドネツク州全域の制圧を狙っており、プーチン氏が通算5選を目指す3月の大統領選を前に攻勢を強める構えだ。

 ロシア国防省は21日、軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長がアブデーフカ制圧を受けて現地を視察したと発表。ゲラシモフ氏は現地司令官から報告を受け「一層の進撃を期待する」と述べた。

 ショイグ氏は会談で、ウクライナ軍がアブデーフカに多数の死傷者や兵器を残したまま「混乱の中で敗走した」と報告。今月17~18日だけで2400人の兵員を失ったと述べ、ロシア軍はさらに前進しているとした。

 昨年6月に始まったウクライナ軍の大規模反転攻勢で、ウクライナ軍は16万6千人以上が死傷し、戦車800両以上を失ったと指摘。ウクライナに供与されたドイツ製戦車レオパルトの半数も、ロシアが既に破壊したと主張した。

(2024年02月21日 19時48分 更新)

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